› 健康・病気 › PTSD(心的外傷後ストレス障害)
誰にでも起こりうるPTSDを考える

PTSDは特定に人がかかるわけではありません。家族や仲間がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になった時、どのように声を
かけてあげれば良いのでしょうか。

PTSDとは?
PTSDとは、心的外相後ストレス障害のことで、突然、衝撃的なできごとを経験、または目撃した後に生じる精神的なできごとを経験、または目撃した後に生じる精神的な障害のことです。うつ病などの精神障害と異なる特徴は、はっきりとした原因があることです。

 しかし、同じできごとでもPTSDを発症しなし人もおり、その背景にはその人の性格や周囲の環境なども影響を与えていること
が分かっています。衝撃的なできごとを体験したからといって、必ずしもPTSDになるとわけではありません。原因は人によって異なります。共通する症状は原因となる衝撃的体験をした後に、強い恐怖や無力感または戦慄を感じることです。

PTSDの症状は?
PTSDの症状は衝撃的なできごとの体験直後から、次のような症状が1ヶ月以上続きます。

◆フラッシュバック
 原因となった体験や場面を、意図しないのに繰り返し思い出したり、夢にでてきたりする。

◆回避行動
 体験を思い出してしまうような場所、状況などを避ける行動をとるようになる。また、つらい感情を思い出さないようにするあま 
 り、感情が麻痺したり鈍くなったりする。また、その時の記憶がなくなることもある。

◆神経が過敏になる
 興奮状態が続き、不眠、イライラ、集中力の低下、過剰な警戒心が現れるようになる。ちょっとした物音でもビクッとしてしまう
 ことも。

このような状態が長期間続くと、精神的にも参ってしまいます。もし、自覚があれば心療内科などを受診するなどして、心の健康を取り戻しましょう。

治療はあるのか?
治療のゴールは原因となったできごとを過去のできごととして受け止め、症状が現れないようにすることです。そのためには体験としっかり向き合うことが必要になります。心理療法では、当時の記憶をつなぎあわせたり、同じような状況を人為的に作り出したりすることもありようです。薬物療法もありますが、直接的な使い方ではなく、不眠や落ち込みを解消するために用いられます。

周囲の人が知っておくべきこと

心が弱いからPTSDになるわけではありません。もしかしたら自分も突然、発症するかもしれない、誰にでも起こりうる病です。
苦しんでいる人がいたら、いつでも相談相手になってあげましょう。一緒に気分転換や息抜きをしてあげるもの良いでしょう。孤立した状態にならないよう、声をかけてあげたり、見守ってあげましょう。
子供の場合は夜泣きやおねしょ、頭痛といった症状が出てくることもあります。無理にやめさせる必要はありません。つらい思いを一緒に乗り越えてあげる気持ちが大切です。

Posted by ドナリエラ at 15:02PTSD(心的外傷後ストレス障害)
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